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アオツヅラフジ
(青葛藤)
ツヅラフジ科、アオツヅラフジ属、落葉つる性木本。
日当たりの良い林縁、草原などで普通に見られる。夏に黄白色の小さな花を咲かせ、秋にはブドウに似た青色の小さい実をつける。 |
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アキノキリンソウ
(秋の麒麟草)
キク科、アキノキリンソウ属、多年草。
日当たりのよい山地や丘陵地に生育。花の美しさをベンケイソウ科のキリンソウに見立てたのが名の由来。 |
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アキノタムラソウ
(秋の田村草)
シソ科、アキギリ属、多年草。
山野の道端や林下に普通に見られる。7〜11月唇形で青紫色の花をまばらにつける。 |
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アケビ
(木通、通草)
アケビ科、アケビ属、つる性落葉木。
初夏の頃、淡紅紫色の花を沢山つける。果実は熟すと縦に割れる。果肉は厚く白色半透明で、黒色の種子を多数含む。 |
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アケボノソウ
(曙草)
リンドウ科、センブリ属、2年草。
8〜10月に咲く花びらの先に斑点があり、夜明けの星に似ているのが名の由来。山地の湿り気のある場所に生える。 |
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ウツボグサ
(靫草)
シソ科、ウツボグサ属、多年草。
名の由来は、花穂の形が矢を入れる靫に似ていることから。花が終わると、花穂がすぐに枯れたようになることから、「カコソウ(夏枯草)」とも云う。 |
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オオイヌノフグリ
(大犬の陰嚢)
ゴマノハグサ科、クワガタソウ属、越年草。
欧州原産の帰化植物。まだ寒い早春の日だまりに青い花を咲かせる。花は朝開いて夕方までに散るが、開花中でも触れると落ちる。 |
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オカトラノオ
(岡虎の尾)
サクラソウ科、オカトラノオ属。多年草。
初夏、日の当たる乾いた草地に生育する。箕面では才が原池の土手に咲く。花の穂を虎の尾に見立てたのが名の由来。 |
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カテンソウ
(花点草)
イラクサ科、カテンソウ属、多年草。
山地の湿った林下に生える。花は小さく目につきにくい。花期は4〜5月。 |
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カラスノエンドウ
(烏野豌豆)
マメ科、ソラマメ属、越年草。
野に生えるエンドウで、実が熟すと黒くなるのでカラスと名付けたもの。3〜6月紅紫色の蝶形花をつける。
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カリガネソウ
(雁草)
クマツヅラ科、カリガネソウ属、多年草。
葉に触れると独特な臭いがする。青紫色の清楚な花の形が特異。 |
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ガンクビソウ
(雁首草)
キク科、ヤブタバコ属、多年草。
花が横向きに付く様子が、キセルの雁首に似ているからの名。温暖帯域の森林に生育する。花期は6〜10月。 |
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キランソウ
(金瘡小草)(別名:ジゴクノカマノフタ)
シソ科、キランソウ属、多年草。
名の由来は不明。漢字表記は漢名による。別名は全体が地面に張り付くように広がるためである。3〜5月に濃紫色の花がつく。 |
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キンミズヒキ
(金水引)
バラ科、キンミズヒキ属。多年草。
細い花穂に黄色の小花をつける。細長い花穂をタデ科のミズヒキに見立てて、黄色い花をつけることから、この名がある。 |
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ギンリョウソウ
(銀竜草)(別名:ユウレイタケ)
イチヤクソウ科、ギンリョウソウ属、菌根植物。
全体が白色で葉緑体を持たない。下向きにつく花と、うろこ状の鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てて付けられた名。 |
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クサイチゴ
(草苺)
バラ科、キイチゴ属、落葉小低木。
地下茎を長く横に這わせ、所々に新芽を出して増える。赤い実がなる。 |
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ゲンノショウコ
(現の証拠)(別名:ミコシグサ)
フウロソウ科、フウロソウ属、多年草。
下痢止めや腹痛の薬草として有名。別名のミコシグサは、はじけた実の形が神輿の屋根のように見えるためと云う。花は7〜10月。白花と赤花がある。 |
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コアカソ
(小赤麻)
イラクサ科、カラムシ属、落葉小低木。
茎が赤味を帯びる。毛糸のような花を付け、赤い糸が絡まっているように見える。☆ |
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コナスビ
(小茄子)
サクラソウ科、オカトラノオ属、多年草。
庭や道端、山の道端で普通に見られる。地面に這って拡がる黄色い花が目につきやすい。果実が小型のナスを思わせるところから、この名になった。 |
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ササユリ
(笹百合)
ユリ科、ユリ属、多年草。
箕面市の花。昔はたくさん咲いていたが、非常に少なくなった。
葉の形が笹に似ているので名づけられた。花期は6〜7月。 |
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サワギク
(沢菊)
キク科、キオン属、多年草。
名の由来は、山間の湿り気の多い所に好んで生えることによる。6〜8月頃咲く黄色の花は涼しげ。 |
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シャガ
(射干)
アヤメ科、アヤメ属、多年草。
薄暗い林内で生育する。淡青紫色の花が4〜5月に咲く。名前は、花がヒオウギ(檜扇)を開いた形に似ているので、その漢名の「射干」としたことから来ている。黒色の種子を「ヌバタマ」「ウバタマ」と云う。 |
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シュウブンソウ
(秋分草)
キク科。シュウブンソウ属。
秋分の頃に咲くのでこの名がある。ちなみに、春分草と云うものはない。☆
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スイカズラ
(吸葛)
スイカズラ科、スイカズラ属、常緑つる性低木。
道端や林縁に生える。花は長い花筒を持ち、吸うと密が出るのが名の由来。花の色が、初めは白で、後に黄色に変わるので金銀花とも呼ばれ、常緑で冬でも耐え忍んで葉を付けているので忍冬(ニンドウ)とも呼ばれる。☆ |
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スズメウリ
(雀瓜)
ウリ科、スズメウリ属、つる性多年草。
球形の白い実が「カラスウリ」よりも小型なので、「スズメウリ」と云う。実は長い柄でぶら下がり、葉が枯れた後も残っている。
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センニンソウ
(仙人草)
キンポウゲ科、センニンソウ属、つる性多年草。
林縁や草地で生育し、7〜10月、白い花を枝先に多数付ける。名は、実の長くて白い毛を仙人の髭や白髪に見立てたもの。才が原林道脇の草むらで見られる。 |
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ダイコンソウ
(大根草)
バラ科、ダイコンソウ属、多年草。
高さ70〜80cmになり7〜8月黄色い花が咲く。根生葉がダイコンに似ているのでこの名がある。 |
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チゴユリ
(稚児百合)
ユリ科、チゴユリ属、多年草。
山野の明るい林内に生える。5〜6月頃に咲く花は、その名の通り小さい。 |
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ツリガネニンジン
(釣鐘人参)
キキョウ科、ツリガネニンジン属、多年草。
名は、花が釣鐘形で、白くて太めの根をチョウセンニンジンに見立てたもの。 |
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ツルアリドオシ
(蔓蟻通し)
アカネ科、ツルアリドウシ属、常緑多年草。
茎は地を這い節から根を出す。6月頃、白い小さな花を茎先に2つ付ける。果実は液果で赤く熟す。その様子から、千両・万両などに対して一両とも云う。 |
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ツルリンドウ
(蔓竜胆)
リンドウ科、ツルリンドウ属、つる性多年草。
山地の木陰に生え、8〜10月にリンドウに似た淡紫色の花をつける。秋には赤い実を付ける。 |
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ヌスビトハギ
(盗人萩)
マメ科、ヌスビトハギ属、多年草。
8〜9月頃淡紅色の小さな花をつける。名は豆果の形が盗人の忍び足の足跡に似ているからと云う。☆ |
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ノブドウ
(野葡萄)
ブドウ科、ノブドウ属、多年草。
名は、野に生えるブドウの意味。ブドウ属と違い、実はハエ類などの幼虫が寄生した虫こぶになっているものが多い。大きさや形も不揃いで、色も青、紫、赤褐色など様々。☆ |
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ハエドクソウ
(蝿毒草)
ハエドクソウ科、ハエドクソウ属、多年草。
1属1種。根を煮詰めた汁で蠅取紙を作ったのが名の由来。暗い林の中で淡いピンクの花が長い花茎につく。☆ |
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ハクサンハタザオ
(白山旗竿)
アブラナ科、ハタザオ属、多年草。
白い小さな十字形の名弁が可愛い。 |
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ハグロソウ
(葉黒草)
キツネノゴマ科。ハグロソウ属、多年草。
葉が黒っぽいのでこの名がある。木陰にひっそりと可憐に咲く。花期は8〜10月。 |
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ハダカホウズキ
(裸鬼灯)
ナス科、ハダカホウズキ属、多年草。
10月頃、草むらの中で赤い実が美しい。葉が落ちた後も赤い実が付いている。 |
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ヒメオドリコソウ
(姫踊り子草)
シソ科、オドリコソウ属、越年草。
明治時代に東京で見つかった欧州原産の帰化植物。オドリコソウと同属で小形なことから、この名がついた。荒れ地や道端に生える。花期や紅紫色の花の色や大きさもホトケノザに似ている。 |
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ヒヨドリバナ
(鵯花)
キク科、ヒヨドリバナ属、多年草。
花期は7〜8月。アサギマダラチョウの食草。☆ |
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ヒヨドリジョウゴ
(鵯上戸)
ナス科、ナス属、つる性多年草。
明るい林内や住宅近くの道路脇に生える。秋に熟す赤い実は下痢などを起こす有毒成分を含む。「ヒヨドリ」が好んで食べると考えられて、この名が付いたが、ヒヨドリも食べないらしい。 |
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フタリシズカ
(二人静)
センリョウ科、センリョウ属、多年草。
山地の林下に生える。花穂が2個あるので、ヒトリシズカに対して、この名がある。 |
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フユイチゴ
(冬苺)
バラ科、キイチゴ属。つる性ほふく性
初冬に赤い実がなる。☆ |
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ボタンヅル
(牡丹蔓)
キンポウゲ科、センニンソウ属、つる性半低木。
8〜9月、今年伸びた枝の脇から多数の白い花が上向きに開く。名はツル性で葉がボタンに似ているため。 |
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ホトケノザ
(仏の座)
シソ科、オドリコソウ属、多年草。
名は、上部で対生する柄のない葉を仏が座るハスの花に見立てたもの。春の七草のホトケノザはこれではなく、キク科のコオニタビラコのことである。3〜6月、紅紫色の唇形の花をつける。☆ |
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マツカゼソウ
(松風草)
ミカン科、マツカゼソウ属、多年草。
山地に生育する。8〜10月に咲く白い小さな花が涼しげなのが名の由来。 |
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ミカエリソウ
(見返草)
シソ科、テンニンソウ属、
山地の木陰などで見られ、花期は9〜10月、淡紅色の唇形花の花穂を付ける。茎の下の方は木質化して硬く、薄茶色をしている。花が美しく思わず振り返って見るので、この名がある。 |
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ミズヒキ
(水引)
タデ科、タデ属、多年草。。
8〜10月に細い花穂に小さな紅い花をつける。花の下部は白い。そのため花穂を上から見ると赤く、下から見ると白い。それを紅白の水引に例えてこの名がある。藪陰や林縁の日陰に生育する。 |
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ミヤコグサ
(都草)
マメ科、ミヤコグサ属、多年草。
原野や道端などに生える。茎が地を這って伸びる。小さな黄色の蝶形花をつける。 |
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ムラサキケマン
(紫華曼)
ケシ科、キケマン属、2年草。
山麓や平地の日蔭に生える。花は4〜5月。名前のケマンは寺院で飾る装飾具のこと。 |
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ヤブタバコ
(藪煙草)
キク科、ガンクビソウ属、越年草。
草原や林縁に生える。根生葉の下部の葉がタバコの葉に似ているのでこの名がある。茎の上部で長い枝を水平に放射状に伸ばす。9〜10月、葉の脇に1個づつ黄色い花をつける。☆ |
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ヤブミョウガ
(藪茗荷)
ツユクサ科、ヤブミョウガ属、多年草。
林内に生育する。8〜9月頃、白い花が枝先に付く。葉が食用にする「ミョウガ」に似ているのが名の由来。 |
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ヤブラン
(藪蘭)
ユリ科、ヤブラン属、多年草。
名は藪に生えるランの意味。8〜10月、淡紫色の花が花茎の先に総状につく。 |
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ヤマネコノメソウ
(山猫の目草)
ユキノシタ科、ネコノメソウ属。
春、滝道に咲く。裂開した果実と、その中の種子が猫の目に似ている。 |
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ユキノシタ
(雪の下)
ユキノシタ科、ユキノシタ属、多年草。
名は、雪の下でも葉が青々としているからとか、白花を雪に例えたものとか云う。滝道でも沢山見ることができる。☆ |
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ワレモコウ
(吾木香)
バラ科、ワレモコウ属、多年草。
日の当たる草地や土手に生える。7〜10月、暗赤紫色の花が茎や枝の先にマッチの頭のような穂状花序をなして多数つく。
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