八天石蔵

勝尾寺は寺領の境界を明示するために、周囲の8個所に、4体の天王像と4体の明王像を埋めた。これが傍示八天石蔵である。像は信楽焼の陶器の壺に納められて埋められ、その上に石を積んで3段の壇にしてある。。鎌倉時代の寛喜2年(1230)に作られたもので、傍示としては最も古いものに属し、しかも、独特の形式のものであり、国の重要文化財になっている、。
なお、勝尾寺境内の荒神堂の脇に八天要石(影向石)と云われるものがあり、この下には四明王の中心である不動明王の像が埋められているのではないかと考えられているが、未だ明らかではない。


左の写真は
「箕面市史:図版」より
四天王像 四明王像
持国天石蔵 増長天石蔵 広目天石蔵
多聞天石蔵 降三世明王石蔵 軍荼利明王石蔵
大威徳明王石蔵 金剛夜叉明王石蔵 八天の要石(影向石)