ボランティアガイドが選んだ
箕面の樹木 77選

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箕面では、南方系の植物と北方系の植物が入り交じっているので、多種の植物が見られます。その数は一説によると、144科、984種と云われています。
そのうち、樹木は244種で、うち、落葉樹177種、常緑樹67種です。
これらの樹木の中から、植物愛好家の方々が箕面を訪ねた時、見ていって頂きたいものを77種選んでみました。
植栽のものは除きました。ツル植物と草に近い低木は、箕面の草花55選の方に入れました。また、ガイドコース内で見られるものに限定しました。
ハイキングコース別に、、見ておきたいものを25種ずつ選んだページもありますので、そちらも併せてご覧下さい。→コース別のページ
箕面は国定公園なので、植物の採取は一切禁止されていますから、ご注意下さい。


(リスト)

(季節別五十音順)

(リスト中の樹木名をクリックすると、それぞれの写真に移ります)

早春から(新芽と花)
アカシデ アカメガシワ イヌガシ イヌザクラ イヌシデ
ウグイスカグラ ウラジロウツギ ウワミズザクラ エドヒガン カスミザクラ
キブシ クロバイ クロモジ コバノミツバツツジ ザイフリボク
シロバナウンゼンツツジ スノキ ダンコウバイ ニワトコ ヒメヤシャブシ
マルバアオダモ モチツツジ ヤマザクラ ヤマナラシ
初夏から(花)
アリドオシ エゴノキ カゴノキ ガマズミ カマツカ
カラスザンショウ クサギ クマノミズキ コアジサイ コバノガマズミ
コバンノキ ゴマギ センダン ツクバネウツギ ナツハゼ
ナナカマド ネジキ ネムノキ ハナイカダ ヒメコウゾ
ホオノキ ホソバタブ リヨウブ
初秋から(実と紅葉)
アベマキ イズセンリョウ ウラジロノキ ウリカエデ ウリハダカエデ
エノキ クヌギ ケンポナシ コクサギ コシアブラ
コナラ シャシャンボ シラキ シロダモ ソヨゴ
タカノツメ タマミズキ トウカエデ ナナミノキ ヌルデ
ネズミサシ ミツバウツギ ムクノキ ムクロジ ムラサキシキブ
ヤブニッケイ ヤブムラサキ ヤマコウバシ ヤマモモ リンボク


(総五十音順)

(リスト中の樹木名をクリックすると、それぞれの写真に移ります)

アカシデ アカメガシワ アベマキ アリドオシ イズセンリョウ
イヌガシ イヌザクラ イヌシデ ウグイスカグラ ウラジロウツギ
ウラジロノキ ウリカエデ ウリハダカエデ ウワミズザクラ エゴノキ
エドヒガン エノキ カゴノキ カスミザクラ ガマズミ
カマツカ カラスザンショウ キブシ クサギ クヌギ
クマノミズキ クロバイ クロモジ ケンポナシ コアジサイ
コクサギ コシアブラ コナラ コバノガマズミ コバノミツバツツジ
コバンノキ ゴマギ ザイフリボク シャシャンボ シラキ
シロダモ シロバナウンゼンツツジ スノキ センダン ソヨゴ
タカノツメ タマミズキ ダンコウバイ ツクバネウツギ トウカエデ
ナツハゼ ナナカマド ナナミノキ ニワトコ ヌルデ
ネジキ ネズミサシ ネムノキ ハナイカダ ヒメコウゾ
ヒメヤシャブシ ホオノキ ホソバタブ マルバアオダモ ミツバウツギ
ムクノキ ムクロジ ムラサキシキブ モチツツジ ヤブニッケイ
ヤブムラサキ ヤマコウバシ ヤマザクラ ヤマナラシ ヤマモモ
リヨウブ リンボク


アカシデ
(赤四手)
カバノキ科、クマシデ属、落葉高木
3〜4月に尾状の花をつける。春の新芽が赤味を帯びて美しいことと、赤く紅葉するのが名の由来。
アカメガシワ
(赤芽柏)(古名:ヒサギ:楸)
トウダイグサ科、アカメガシワ属、落葉高木、
高さは10mに達する。若葉が鮮紅色。夏に白色の花を穂状につける。
アカメと略称されるが、アカメモチ(カナメモチ)とは別。
アベマキ
(d)(別名:コルククヌギ)
ブナ科コナラ属、落葉高木
クヌギに似ているが、幹に厚いコルク層。☆
アリドオシ
(蟻通し)
アカネ科、アリドウシ属、常緑小低木
冬に赤い実がなる。枝に鋭い棘があり、蟻を通すほどであると云うのが名の由来。
イズセンリョウ
(伊豆千両)
ヤブコウジ科、イズセンリョウ属、常緑低木。
センリョウに似ているが、実は赤くならず乳白色。
伊豆に多いのでこの名がある。奈良公園にも多いが、これは鹿が食べないため。
イヌガシ
(犬樫)
クスノキ科、シロダモ属、常緑小木
名前はカシだが、クスノキ科。「イヌ」は「否」の意味。しかし、シロダモ属のためクスノキのような香気はない。冬から早春に枝に群がるように赤紫色の花を付ける。
イヌザクラ
(犬桜)
バラ科、サクラ属、ウワミズザクラ亜属、落葉高木
ウワミズザクラに似ているが、房の中の花の数が少なく、花序の下に葉がついていない。
古句に「折る人のすねに噛みつけ犬桜」「折る人があるなら吠えよ犬桜」。しかし、「イヌ」は「犬」ではなく「否」の意味である。☆
イヌシデ
(犬四手)
カバノキ科、クマシデ属、落葉高木、
同属にアカシデ、クマシデがあるが、これらより劣ると云う意味で、この名がある。「イヌ」は「否」の意味。「四手」とは、玉串や注連縄に下げる紙のことで、花穂の下がる様子をこれに見立てたものである。
ウグイスカグラ
(鶯かぐら)
スイカズラ科、スイカズラ属、落葉低木、
鶯の鳴き始める頃に、淡赤色のロート状の可愛い花を付け、春の雰囲気に満ちている。
ウラジロウツギ
(裏白空木)
ユキノシタ科、ウツギ属、落葉低木
葉の裏に星状毛が密集して白く見えるので、この名。
ウラジロノキ
(裏白の木)
バラ科、ナナカマド属、落葉高木、
葉の表面は濃緑色だが、裏面は腺毛のために白いのが名の由来。
ウリカエデ
(瓜楓)
カエデ科、カエデ属、落葉小高木
殆ど裂け目のない1枚の葉。樹皮の模様が瓜の肌に似ているので、この名がある。
ウリハダカエデ
(瓜膚楓)
カエデ科、カエデ属、落葉高木、
樹皮がマクワウリの肌に似ているのが名の由来と云う。葉は大きく3〜5裂する。
ウワミズザクラ
(上溝桜)(古名:ハハカ)
バラ科、サクラ属、ウワミズザクラ亜属、落葉高木
4月中旬頃、ヤマザクラが終わった頃に白い房状の花をつける。房の長さは7〜8センチ。8月に赤い実のサクランボをつけるが、鳥がすぐに食べてしまう。
エゴノキ
(斉敦果、野茉莉)
エゴノキ科、エゴノキ属、落葉小高木、高さ5〜7m
谷筋に多い。初夏、小さい白い花を多数鈴なりに枝から下げる。果実の皮はエゴサポニンを含んで有毒。☆
エドヒガン
(江戸彼岸)(別名:アズマヒガン、ウバヒガン)
バラ科、サクラ属、落葉高木
3月下旬から4月上旬に咲く。葉が出る前に、枝一杯に淡いピンクの花を咲かせる。
エノキ
(榎)
ニレ科、エノキ属、落葉高木
昔、街道の一里塚に植えられた。☆
カゴノキ
(鹿子の木)
クスノキ科、カゴノキ属、常緑高木
樹皮が丸く斑点状に剥げ、子鹿の身体の模様に似る。
カスミザクラ
(霞桜)
バラ科、サクラ属、落葉高木、
花が咲いた様子を霞に例えてこの名がある。花期はソメイヨシノが散った後の4月中旬〜下旬。花は白〜淡紅色。ヤマザクラと同様に、葉と同時に花が咲く。
ガマズミ
(莢迷)
スイカズラ科、ガマズミ属、落葉低木、
梅雨の頃、枝先に小さい花を多数つける。秋に熟す小さい赤色の実は甘酸っぱい。実は漬物の着色料にされた。
カマツカ
(鎌柄)
バラ科、カマツカ属、落葉低木、
材質が非常に堅く、鎌の柄や牛の鼻輪にしたので、この名がある。
カラスザンショウ
(烏山椒)
ミカン科、イヌザンショウ属、落葉高木、
山椒のような特有の香りがある。枝に鋭い棘があり、幹にも棘の跡が残る。☆
キブシ
(木五倍子)
キブシ科、キブシ属、落葉低木、
山地の日当たりの良い所に生える。3月下旬、かんざしのように垂れ下がった花穂に黄色い玉のような花。果実をフシ(五倍子)の代わりに黒色染料にしたため、この名がある。
クサギ
(臭木)
クマツヅラ科、クサギ属、落葉小高木、高さ3m程
葉に触れると悪臭。果実は染料になる。赤い萼、白い小5弁花。
クヌギ
(櫟、椚、橡)
ブナ科、コナラ属、落葉高木
樹皮には縦に不規則な深い割れ目がある。名の由来は、「栗に似た木」(栗似木)からと云う。シイタケのほだ木にする。
クマノミズキ
(熊野水木)
ミズキ科、ミズキ属、落葉高木、
白い花はミズキに似るが、花期はミズキより1月遅い。
クロバイ
(黒灰)
ハイノキ科、ハイノキ属、常緑高木、
幹が灰黒色。白い小さな花が、5月の連休の頃に咲く。散った後もいい匂いがある。
枝葉を焼いて灰汁をとり、媒染料に用いたのが名の由来。
クロモジ
(黒文字)
クスノキ科、クロモジ属、落葉低木、
樹皮に黒班があり、それを文字に見立てたのが名の由来。
材に香気があり、ツマヨウジにする。
ケンポナシ
(玄圃梨)
クロウメモドキ科、ケンポナシ属、落葉高木、
雌雄同株。6月の白い小さな花は平凡だが、グロテスクで奇妙な果柄は梨または林檎の味がする。☆
コアジサイ
(小紫陽花)
ユキノシタ科、アジサイ属、落葉低木、、
谷筋の林内に生える。
コクサギ
(小臭木)
ミカン科、コクサギ属、落葉低木、
枝や葉を傷つけると柑橘類独特の臭いがする。春に黄緑色の小花を穂状につける。☆
コシアブラ
(漉油)
ウコギ科、ウコギ属、落葉高木、
葉は5個の小葉からなる掌状複葉。秋には淡黄色に紅葉する。樹脂を漉して漆をとる。花はヤツデに似ている。
コナラ
(小楢)
ブナ科、コナラ属、落葉高木
小さい葉の楢の意味。樹皮は灰褐色で縦に浅く裂ける。シイタケ栽培のホダ木として用いられる。
コバノガマズミ
(小葉莢迷)
スイカズラ科、ガマズミ属、落葉低木、
春に枝先に散房花序の白小花をつけ、秋に赤い実がなる。
コバノミツバツツジ
(小葉三葉躑躅)
ツツジ科、ツツジ属、落葉低木、
3〜4月、葉より早く紅紫色の花が次々と咲いて花期は長い。花の後は3枚の輪生した葉が出るのでこの名がある。
コバンノキ
(小判の木)
トウダイグサ科、コミカンソウ属、落葉低木、
葉の形が小判に似ていることからの命名。
ゴマキ
(胡麻木)
スイカズラ科、ガマズミ属、落葉小高木
枝葉にゴマのような香りがあり、この名がある。5月頃、淡黄色の密集した小花を付ける。
ザイフリボク
(采振り木)(別名:シデザクラ)
バラ科、ザイフリボク属、落葉小高木、
若葉が開く前に咲く純白の細長い花びらが武将が用いる采配に似ているので、この名がついた。
シャシャンボ
(南燭)(古名:サシブ)
ツツジ科、スノキ属、常緑小高木
葉はヒサカキに似る。スズランのような壺状の花。小さい丸い紫黒色の実を「小小ん坊」と呼んだことが名の由来。
シラキ
(白木)(別名:カキダマシ:柿騙し)
トウダイグサ科、シラキ属、落葉小高木。
材が白いことが名の由来、6月頃に小さい花をつける。
シロダモ
(白樟)
クスノキ科、シロダモ属、常緑
新芽が美しい。花期は10〜11月、実は翌年の秋に真っ赤に熟す。種子から油と蝋を取った。
シロバナウンゼンツツジ
(白花雲仙躑躅)
ツツジ科、ツツジ属、落葉低木、
4〜5月、白い花をつける。☆
スノキ
(酢の木)
ツツジ科、スノキ属、落葉低木、
果実や葉に酸味があるので、この名が付いた。黒紫色の実がなる。☆
センダン
(栴檀)(古名:オウチ:樗)
センダン科、センダン属、落葉高木、
初夏に花で木全体が紫色に染まる。落葉後も、実は枝に残る。「双葉より芳し」のセンダンはこれでなくて、ビャクダンである。古くは処刑した罪人の首をこの木に掛けた。
ソヨゴ
(冬青)(別名:フクラシバ)
モチノキ科、モチノキ属、常緑小高木
葉が波うっている。葉をライターで焼くとふくれて、タンニンのために黒い輪。幹が「ラン藻類」で橙黄色に染まることがある。冬の赤い実が可愛い。
タカノツメ
(鷹の爪)
ウコギ科、タカノツメ属、落葉小高木
冬芽が鷹の爪に似ている。コシアブラに似るが葉が3出複葉。☆
タマミズキ
(玉水木)
モチノキ科、モチノキ属、落葉高木
全国的に数は少ない。箕面を含む北摂は多い所として知られる。

ダンコウバイ
(檀香梅)
クスノキ科、クロモジ属、落葉低木、
早春、葉に先立って黄緑色の小花を束につける。葉に特徴がある。
ツクバネウツギ
(衝羽根空木)
スイカズラ科、ツクバネウツギ属、落葉低木、
葉陰に白い可愛い筒錘状の花を付ける。名前の由来は、果実の先端に5個のガク片が残り、羽根衝きの羽根に似ているため・☆
トウカエデ
(唐楓)(別名:三角楓)
カエデ科、カエデ属、落葉高木、
秋に鮮やかに紅葉する。葉は3裂。樹皮が鱗片状に剥がれる。乾燥に強く強健なため街路樹にも用いられる。☆
ナツハゼ
(夏黄櫨)
ツツジ科、スノキ属、落葉低木、
初夏の紅い紅葉が美しいので、ウルシ科のハゼとは種類が異なるがハゼの名がある。花はドウダンツツジに似る。秋に熟した実は赤紫でナスビ色。
ナナカマド
(七竃)
バラ科、ナナカマド属、落葉高木、
秋には紅葉し赤い実がつく。材が堅く、七度燃やしても燃え残るので、この名が付いたと云われている。☆
ナナミノキ
(七実の木)(別名:ナナメノキ)
モチノキ科、モチノキ属、常緑高木
雌雄異株。6月に淡紫の小さい花をつける。秋に赤い実を沢山につけるのが名の由来。その赤い実が、やや細長く曲がっているのが、ナナメノキの別名の由来とも云う。☆
ニワトコ
(別名:接骨木)
スイカズラ科、ニワトコ属、落葉低木、
山地や平地の藪に生えて、春先に、枝に円錐花序の小白花を密集する。
ヌルデ
(白膠木)
ウルシ科、ウルシ属、落葉高木、
ウルシに似て、かぶれることもある。傷から出る白い漆液を物に塗るのが名の由来。寄生する五倍子(フシ)がタンニンを多く含みお歯黒、白髪染、インキの染料とした。
ネジキ
(捩木)
ツツジ科、ネジキ属、落葉低木または小高木
幹が捩れているのが特徴。
ネズミサシ
(杜松、鼠刺し)
ヒノキ科、ビャクシン属、常緑小高木
針状の葉。昔の農家ではネズミの通り道に置いてネズミを防いだ。
ネムノキ
(合歓の木)
マメ科、ネムノキ属、落葉高木、
夏の夕方、枝先に淡紅色の刷毛のような花を咲かせる。夕方から夜間は小葉が閉じて垂れ下がるので、この名がある。
ハナイカダ
(花筏)
ミズキ科、ハナイカダ属、落葉低木
5月に葉の中央に淡緑色の小花をつける。秋、黒く熟した実が葉の上にあるのを筏に見立てたのが名の由来。
ヒメコウゾ
(姫楮)
クワ科、コウゾ属、落葉低木
花は4〜5月頃に咲く。和紙の原料になるコウゾは、このヒメコウゾとカジノキの雑種て゛ある。
ヒメヤシャブシ
(姫夜叉五倍子)
カバノキ科、ハンノキ属、落葉小高木、
山地の崖や川沿いのガレ地に生える。治山・砂防に植える。
ホオノキ
(朴の木)
モクレン科、モクレン属、落葉高木、
大きい葉が特徴。5〜6月に咲くクリーム色の大輪の花は強い芳香がある。材は軽軟で狂いが少なく、器具、家具などに用いられ、下駄歯や漆器木地にもなる。朴葉みそ、朴葉ずしも有名。
ホソバタブ
(細葉たぶ)(別名:アオガシ)
クスノキ科、タブノキ属、常緑高木、
南方系の樹木で、葉は革質で濃緑色、光沢があり波立って細長い。川沿いに多い。
マルバアオダモ
(丸葉青だも)
モクセイ科、トネリコ属、落葉高木、
4〜5月に純白の細長い花が房状に枝先に付き、新緑の中で雪が降ったようで、息を飲むほど美しい。
ミツバウツギ
(三葉空木)
ミツバウツギ科、ミツバウツギ属、落葉低木
葉が3小葉からなる複葉で、枝がウツギのように空洞のため、この名が付けられた。山地の沢沿いの日当たりのよい所を好む。
ムクノキ
(椋の木)
ニレ科、ムクノキ属、落葉高木、
語源は、良く茂る木の意味の「茂くの木」であると云う。ケヤキやエノキに似ているが、葉に剛毛があり、しかも珪酸分を含むので触るとザラザラする。これを利用して、漆器や象牙などの研磨のサンドペーパーとして用いる。
ムクロジ
(無患子)
ムクロジ科、ムクロジ属、落葉高木
花期は初夏。種子は羽子板の羽根の玉、数珠に使われた。果皮はサポニンを含み洗濯・洗髪に用いられた。☆
ムラサキシキブ
(紫式部)
クマツヅラ科、ムラサキシキブ属、落葉低木
秋に付く球状の果実が紫紅色で美しく、この名がある。
モチツツジ
(黐躑躅)、
ツツジ科、ツツジ属、半常緑低木
芽や葉がねばねばとした腺毛に覆われ、触るとモチモチと鳥モチのようであることが名の由来。
ヤブニッケイ
(藪肉桂)
クスノキ科、クスノキ属、常緑高木、
淡黄色の小花、黒い実。葉や樹皮は薬用にする。種子から香油が採れるが、シナモンを採る「ニッケイ」よりも劣るので、この名がある。
ヤブムラサキ
(藪紫)
クマツヅラ科、ムラサキシキブ属、落葉低木、
淡紫色の花、淡紫色の実。ムラサキシキブと異なって、葉、花冠、ガクなどが柔らかい毛で包まれている。☆
ヤマコウバシ
(山香ばし)
クスノキ科、クロモジ属、落葉低木、
枝や葉を傷つけるとショウブに似た香気があり、名前は、「山にある香しい木」の意味。餅に混ぜて非常食にされたので、餅木とも云う。☆
ヤマザクラ
(山桜)
バラ科、サクラ属、落葉高木
赤味を帯びた若葉が芽吹くと同時に、枝一杯に淡いピンクの花が咲く。
ヤマナラシ
(山鳴らし)
ヤナギ科、ハコヤナギ属、落葉高木、
山地の林縁や川原に生える。葉が左右に揺れて音を立てるので、この名がある。☆
ヤマモモ
(山桃)(楊梅)
ヤマモモ科、ヤマモモ属、常緑高木、
夏に赤い実がたわわに実る。実は汁が多く甘酸っぱい。
リョウブ
(令法)
リョウブ科、リョウブ属、落葉小高木、
夏に白い花が咲く。香りも高い。樹皮が薄く、まだらに剥がれる。鹿が好んで樹皮を食べる。
漢字で「令法」と書くのは、新芽を救荒食物になるので、植えることが法令で義務付けられていたため。
リンボク
(隣木)
バラ科、サクラ属、バクチノキ亜属、常緑高木、
樹皮は黒褐色、9月下旬に小さい白い花。ウワミズザクラに似ているが、雄蘂が長い。薄暗い谷間に多い。日本固有種。
地質時代に繁茂し化石となっているリンボク(鱗木)とは別である。

写真はボランティアガイドが撮影したものです。ただし、説明文の末尾に☆印を付けたものについては、ただいま準備中のため、取り敢えず、植物図鑑やインターネットより借用したものです。出来る限り早く入替えますから、しばらくお貸し下さい

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